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コロナで結婚式の延期、キャンセル。コロナ後の見通し。

(更新2020/07/15)
目次
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コロナ結婚式

コロナによる結婚式の延期、キャンセルの現状。

コロナウィルスの感染拡大による影響で結婚式を延期、キャンセルするカップルが増えています。 5月7日に放送された「NHKニュース7」によると、全国の消費生活センターには、結婚式の延期や中止に関する相談が、4月27日までに1373件も寄せられているそうです。

式場とのキャンセル料のトラブルが増えている。

結婚式場は休業要請の対象になっていないものの、感染リスクの高いとされる「三密」(密集、密閉、密接)の状態にあたることは明らかです。
半年、一年前から式場を予約している場合でも、このような状況下では結婚式を延期、キャンセルせざるを得ません。
ところが不可抗力に思える結婚式の延期、キャンセルが、式場との間でトラブルになっています。
同番組では6月に結婚式を挙げる予定だった埼玉県のカップルが、出産のために延期ではなく中止を選択したことから、式場からキャンセル料として70万円の支払いを求められていました。


緊急事態宣言下の結婚式で、キャンセル料の支払い義務はあるか?

同番組の弁護士によると、緊急事態宣言下で感染拡大を理由に結婚式を取りやめた場合、一般的にはキャンセル料の支払い義務は生じないそうです。

引用社会通念上『開催したくてもできない』という状況ですので、法的には式場側に問題があるわけでも、夫婦の自己都合でもありません。どちらにも責任がない『不可抗力』によるキャンセルとなり、民法の『危険負担』という考え方によって、夫婦にキャンセル料の支払い義務はないと考えられます」
出典:新型コロナで想定外の影響、法的にはどうなの?

結婚式のキャンセルではなく、延期をしただけで、多額の支払いを求められた例もあります。

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結婚式を延期する場合はどうなる?

コロナウィルスの感染拡大を防ぐために結婚式を延期する場合は、一般にはキャンセル料の支払い義務はないと思われます。
ところが、式場によっては、延期にかかる手数料が請求されたり、延期の場合も一旦キャンセル料を請求されるケースがあるようです。

山陽新聞社の取材によると、岡山市で新型コロナウイルスの感染拡大を受けて結婚式を延期しようとして、式場から100万円以上のキャンセル料を請求された例がありました。
同社が消費者問題に詳しい法律事務所に問い合わせたところ、以下のような回答があったそうです。


引用この式場では新型コロナの影響で4~6月は予約の9割が延期となっており、担当者は「経営への影響も出ている。一時的な負担を求めることには理解をいただきたい」と説明する。
こうした式場側の対応について、消費者問題に詳しい岡山パブリック法律事務所(同市北区春日町)の上尾洋平弁護士は「客側の事情にも柔軟に対応しており、キャンセル料の一時的な負担は軽くないにしても、問題があるとは言えないだろう」とする。
出典:【記者が行く】コロナで結婚式延期、 キャンセル料どうなる? 式場経営に影響、請求問題なし

このようにコロナの影響で結婚式を延期、キャンセルする場合は、予約している式場、時期、地域(緊急事態宣言の有無など)などによって対応が異なり、弁護士の見解にも相違があるようです。
いづれにしても、結婚式を挙行するかわりに、式場へ民事訴訟を起こすようなトラブルは絶対に避けたいものです。

これから式場を予約される方へ。

コロナウィルスの終息のめどは、現時点のところたっていません。「半年、1年後であれば大丈夫だろう」と安易に見通していると、思わぬトラブルを招きます。
これから結婚式場を予約する場合は、以下のことを確認しましょう。


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結婚式を強行したトラブルの例。

コロナウィルスの流行期に結婚式を強行した場合、多くのゲストに強いストレスを与えることになります。 当サイトの「婚礼マナーのトラブル」に以下のような投稿がありました。

コロナ感染を気にして悩んで悩んで参加を決めたのに、何の配慮もなし。
匿名:(2020/04/06)
日に日に拡がるコロナの中、不安な気持ちでいっぱいだったけど、受け付けも頼まれていたし友人の結婚式に参列してきました。 ただ、行ってビックリ。ある程度の欠席は知らされていたけど、新郎側の親族が両親を除けて全員欠席。まぁ、英断だと思って気にしない事にしたけど、その後の披露宴が酷かった…。

挙式を終えて披露宴会場に入った瞬間、既にケーキがそのままの状態で置いてあった。
コロナが飛沫感染って言われてるの知ってるよね?不衛生にも程がある。ファーストバイトも大勢が一箇所に集まった中で平然とするし、それを普通に切り分けて提供するし、欠席者が相次いで料理が余ってるから食べてくださいって言われても、バイキングスタイルで置くなよ!
しまいにはサプライズで新郎が新婦に対して歌い出した時には呆れて言葉がでなかった…。もちろんノーマスク。こっちは感染気にして悩んで悩んで参加決めたのに、向こうは此方側に何の配慮もしてなかったんだなぁーと。

あと、挙式から最後のお見送りの間に2人から一切、受け付けの御礼もこんな状況なのに来てくれてありがとうの一言もなかったのが一番腹立ちました。最低最悪の結婚式…式場側にも問題有りだと思ってしまったけど、私が気にしすぎなだけでしょうか?

コロナ感染に対して何の配慮もなく披露宴を行ったことで、ゲストに不安と不快感を与えては、結婚式を催す意味がなくなってしまいます。
披露宴を行う場合にも、ゲストの皆さんが安心して出席できるように、式場側とよく相談して以下のような対策を講じる必要があります。


式場と相談して行う感染症防止対策の例。

など。

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コロナ禍と結婚式、最新の話題。

めでたい.comでは、今後もコロナと結婚式のニュースをこのページで紹介していきます。
2020年ブライダル市場、新型コロナで6%減
減少幅は約6%となっているが、現実にはコロナの影響はもっと大きいと思う。
引用調査会社の矢野経済研究所(東京・中野)は2020年の国内ブライダル関連市場規模が前年見込み比5.7%減の2兆2400億円になるとの予測をまとめた。新型コロナウイルスの感染拡大により、結婚式などの延期や中止が相次いでいる。
(出典:日本経済新聞/2020/07/14日)

外出自粛明けの結婚式場、大変革期に突入か…“コロナ離婚増加”報道と真逆の実態も判明。
ブライダル業界は、リアルでは感染拡大防止を徹底しつつ、オンラインでの可能性を探っている感じですね。
引用ウエディングパークの調査によれば、2020年5月時点で結婚式検討中の女性のうち、約90%が9月以降で結婚式の実施を考えているという。公益社団法人日本ブライダル文化振興協会(BIA)は、営業再開に向けた「新型コロナウイルス感染拡大防止ガイドライン」を策定。リモート結婚式を行う式場も。
(出典:Business Journal /2020/7/8日)

新型コロナで結婚式を延期したカップルたち。延期代300万円を提示されて…

コロナのせいで結婚式が延期になってしまったカップル3組に取材した記事。交渉次第で、想定外のキャンセル料を最小限にできたカップルも。
引用粘り強く交渉したら延期代がすべてタダに!| 式場の厚意で無料で延期できたパターンも|1回しか打合せをしていないのに100万円のキャンセル料を請求された!
(出典:ライブドアニュース/2020/6/28日)

結婚式、じわり開催 感染不安も8割「参加」―新型コロナ
現時点では、今秋への延期を検討している人が多いようです。
引用参加予定者に新型コロナの感染不安について尋ねたところ、「非常に感じる」(24%)、「やや感じる」(49%)が合わせて7割を超えた。6~8月の式に限ると、3割の人が非常に感じると回答した。
(出典:時事ドットコム/2020/6/24日)

【ウェディングの新常識】コロナショックを経て、これからの結婚式はどうなる?
ウェディングプランナー4名にこれからの結婚式について緊急取材したニュース。
引用新居に招待するホームパーティ形式の結婚式。みんなに祝福してもらえるオンライン婚が加速。開放的な屋外ウェディングの人気が過熱。BGMはおうち時間でプレイリスト作成をなど。
(出典:Yahooニュース/2020/6/17日)

【ベストブライダル】コロナ禍でも“安心・安全”の結婚式を叶える!接触感染、飛沫感染対策を強化した約100項目の「感染防止対策ガイドライン」を制定
など、可能な限りの対策を実施しているようです。
(出典:PR TIMES/2020/6/8日)

話題のオンライン結婚式 13%が「あり」と回答。
87%が「なし」と回答しているようですね。
引用 (出典:PR TIMES/PLACOLE WEDDING/2020/6/4日)

千葉市の式場、リモート結婚式 料理宅配しウェブで参加
引用式や披露宴はユーチューブで生中継する。ビデオ会議サービス「Zoom」により会場外から新郎新婦や他の参加者と話すこともでき、「会場とウェブ上で一体感を持って楽しめる」(南海亮介社長)。料理は直営レストランが新型コロナ対策で始めた通販を活用し、会場の参加者と同じメニューを事前に宅配する。引き出物も用意することでご祝儀も見込める。
(出典:日本経済新聞/2020/5/26日)

オンライン結婚式の様子が分かります。参加者も準備が必要ですね。自宅に料理や引き出物が届くのはいいけれど、「ご祝儀」が見込めるかどうかは、相手次第ですね。

コロナ禍の結婚式キャンセル料金「新郎新婦は支払うべきか」弁護士が解説
緊急事態宣言が出る前、緊急事態宣言後のキャンセルについて言及しています。
引用緊急事態宣言後であれば、結婚式は「社会通念上」不可能ですので、式の中止・延期をした場合でも、「自己都合のキャンセル」にならないと考えます。
(出典:Yahoo!ニュース/2020年5月26日)

そのほか、結婚式のキャンセル料金に「消費税はかからない」そうです。


コロナ渦でも安心して結婚式を挙げるウェディングプラン「#新しい結婚式のカタチ」 結婚式を2回しませんか?」
引用人数規模の縮小または実施時期の延期を余儀なくされている新郎新婦に対して、結婚式を創り上げる会場・取引業者との協働により、"1回の結婚式の予算で2回の結婚式を実施できる"特別なプランを提供することで、時期も人数も諦めることなく理想の結婚式を実現します。
(出典:PR TIMES/2020年5月26日)

2部制の結婚式を行うことで、1回の参加人数を少なくして3密を避ける試みです。
「1回の結婚式と同等またはそれ以下で実施をして頂くことが可能」とのことですが、合計何人の結婚式がどのくらいの予算で実現できるのか興味深いです。コロナ渦?

2部制の結婚式については、こちらをどうぞ。
→|二部制結婚式の王道
→|二部制結婚式の評判

結婚式のキャンセルや家賃返還…新型コロナ影響の想定外事態で法律相談殺到
引用緊急事態宣言の発令前に式場をキャンセルして費用を全額負担したものの、式場側が宣言後のキャンセルは減額・免除する対応を取ったため、キャンセル料の返還を求めて交渉しているという相談もあった。今後、結婚式を挙げるというカップルからもキャンセルに関する相談が寄せられたが、感染の収束時期が見通せない現時点では「自己都合の解約」とみなされる恐れもあるという。
(出典:毎日新聞/2020年5月14日)

日本弁護士連合会では、結婚式のキャンセル相談が増えているそうです。《「利用者と提供者の双方が痛み分けで納得できるような解決策を探るしかない。》(第二東京弁護士会)という意見でした。 「痛み分け」という言葉が、キャンセル問題の重要なキーワードになる気がします。

コロナが心配で結婚式中止 キャンセル料、支払い必要?
引用東京都では結婚式場は休業要請の対象外ですが、社会通念上、大勢の人が集う式を開催できない状態と評価される可能性が高いです。このように、利用者の都合ではないのに、式が開催できないと認められる場合、民法によればキャンセル料を一切支払わなくていいと考えられます。
(出典:朝日新聞/2020年5月13日)

契約で決められたキャンセルの支払いは必要というのが基本で、緊急事態宣言下で《利用者の都合ではないのに、式が開催できないと認められる場合》のような場合は、キャンセル料は不要という見解です。

「新型コロナウイルス感染拡大による結婚式への影響調査」を発表
引用結婚式の実施予定時期は「1年後・それ以上」が28.1%、次いで「未定」が26.2%
結婚式場探し(見学)を始める時期について約4割の人が、「新型コロナウイルスの影響」を考慮
結婚式の準備期間が長くなることが「メリットである」と回答した人が75%

(出典:株式会社マイナビ/2020年4月20日)

目を疑ったのは、この状況下で結婚式の準備期間が長いことが「メリットである」という設問です。
「時間的余裕があったほうがいいか?」という聞き方をすれば、YESと答えるのは当然です。
ブライダル業界にも、新郎新婦にとっても「コロナによる結婚式の延期」は、デメリットしかないように思います。

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これから結婚式を予定している人はどうする?

これから結婚式を予定している人は、今後についてどのように考えればいいのでしょう? コロナの流行と、コロナ収束後の結婚式について考えてみました。

コロナ流行の現状から結婚式の今後を考える3つのポイント。

1.コロナの終息の見込みはたっていない。

現在のところ、新型コロナウィルスが収束する見込みはたっていません。
有効なワクチンや治療薬の開発には1年以上かかり、一時的に流行が収まっても再び第2派、第3派の感染流行が懸念されます。
米ハーバード大の研究チームの予測よると「新型コロナウイルスの世界的流行を抑えるためには、外出規制などの措置を、2022年まで断続的に続ける必要がある」そうです。


2.コロナ収束後も、すぐには結婚式は挙げられない。

仮にコロナが収束した場合も、今まで結婚式を延期しているカップルが多いため、すぐに結婚式を挙げることはできません。
当然のことながら、数ヶ月前から順番待ちをしている人々が優先されます。
結婚式のベストシーズンは、春と秋。土日祝の吉日で、食事にちょうどいい時間帯の披露宴となると、人気の結婚式場での予約は不可能に近いと思います。


3.経済状況は悪化する。

コロナの収束直後は、結婚式を延期していた人々で式場が賑わう様子が「明るいニュース」として、マスコミに取り上げられることでしょう。
しかし、華やかな行事の水面下で起こっていることは、実体経済の悪化です。
結婚式場の経営状況は悪化しており、問題は危機が起こるまで表面化しません。


結婚式場の経営破綻リスク。

このまま新型コロナウィルスの収束が長引けば、収益がないにもかかわらず、施設の賃料・減価償却、維持管理費、人件費、広告宣伝費などが、結婚式場の経営に重くのしかかります。
投資回収計画が立ち行かず、経営破綻する式場が出ても不思議はありません。

予約していた式場が破綻するのは縁起が悪いし、既に支払い済の予約金や前払金を返金してもらえる保証はありません。
トラブルになる前に、リスクを見極めて行動する姿勢を身に着けましょう。


関連リンク
結婚式場にも波及するコロナ倒産 大手ウエディング企業への影響は
引用新型コロナウイルスがウエディング業界にも深刻な影響を与えています。結婚式に関連する施設やサービスのコロナ倒産件数は5件。上場企業への影響も甚大。
(出典:M&A Online/2020-05-08)

結婚式場のコロナ倒産の特集記事で、160億円もの負債を抱えて倒産した例も紹介されています。
著名な大手結婚式場でも、キャンセルによる損失穴埋めのために100億円を超える借り入れを決めています。
ブライダル業界は競合が多いのに、少子化、晩婚化、非婚化によって市場規模が縮小している中、さらにコロナに追い打ちをかけられた厳しい現状が見られます。

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サービス低下のリスク。

経営破綻を回避できた結婚式場においても、コロナで経営に打撃を受けた結婚式場は、何らかの形で今までの減収をリカバーしなければなりません。
そのために行われるのが「経費のカット」と「人件費の削減」です。
「経費のカット」では、食材仕入れの原価率が下げられて、婚礼料理の質が落ちる可能性があります。
「人件費の削減」によって人手が不足して、サービス現場でミスが起こりやすくなるかもしれません。
また、既にコロナで人員削減している結婚式場では、新規採用したばかりのアルバイトが、十分な研修を受けないままサービス現場に投入される恐れもあります。
式場見学の際には、人員が足りているか、サービスの質が保たれているかを十分に見極めなければなりません。

失業でご祝儀が負担になるゲストも。

コロナウィルスの感染拡大、自粛による業績悪化の影響は、「建設」「製造」「サービス」「小売」「金融・保険」など幅広い分野に及んでいます。
経済状況によって会社経営が立ち行かなくなり、雇用調整で国内の失業者が増加することは目に見えています。
結婚式に招待されるゲストには、3万円のご祝儀が負担となって「欠席」する人の増加が予想されます。
また、コロナ感染下での店舗営業に人々が感情的になって自粛を求めたように、結婚式にも「まだ、お祝いごとには時期尚早。」と思う人が増えるかもしれません。
その中には、披露宴に出席はするものの、賛同できない意思表示として、ご祝儀を減額する人が出てきます。 さらに、自分だけが悪者にならないように知り合いのゲストに連絡して、人のご祝儀額まで落とす悪質なケースもあり得ます。
結婚式の費用を「ご祝儀頼り」にせず、余裕を持って予算を組みましょう。
ご祝儀・交通費のトラブル集【めでたい.com】

このように、コロナの収束後は、コロナ以前とは違う意識で式に結婚式の準備に臨むべきだと思います。
めでたい.comでは、今までの枠にとらわれない新しい結婚式のスタイルを提案、紹介していきます。



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