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花嫁の手紙の構成例

手紙イメージ

前回の「花嫁の手紙、エピソードの選び方」では、マインドマップを使って項目とエピソードを書き出す方法をご紹介しました。

素敵なエピソードは見つかりましたか?
書きたいことが決まったら、次は花嫁の手紙の構成を考えてみましょう。
文面は同じでも、花嫁の手紙の構成によっては聞く人の印象が全く異なります。




花嫁の手紙を構成する項目

花嫁の手紙の内容は、次のような項目があります。

ゲストへの挨拶
披露宴会場のゲストの皆様へのお礼と挨拶です。時々「手紙を読むことをお許しください...」と断りを入れる人がいますが、大袈裟な印象を与えるので必要ありません。
両親への感謝
「今まで育ててくれてありがとう」「お父さん、お母さんの子どもに生まれて良かった」など、花嫁となった現在の自分の心境とともにご両親への感謝の気持ちを伝えます。
父との思い出
子供の頃から現在までの父親との思い出をエピソードで紹介し、感謝の気持ちを伝えます。父の人柄、父と自分との関係、父への尊敬の気持ちなどが伝わる内容にしましょう。
母との思い出
子供の頃から現在までの母親との関わりをエピソードで紹介し、感謝の気持ちを伝えます。母の人柄、自分や家族にとってどんな存在だったのか?母としての憧れや尊敬の気持ちなどを伝えましょう。
新郎の両親へ
新郎と一緒に力を合わせて新しい家庭を築いていく決意を表明し、新郎の両親へ「どうぞよろしくお願いします」と挨拶をします。
現在の気持ち
憧れの花嫁となった現在の心境を素直に表現します。「結婚できるとは思っていなかった」など自虐的な言いまわしは、晴れの日にふさわしくないので控えましょう。
新生活の抱負
新郎との新生活、自分が実現したいこと、現在の夢などについて語ります。
兄弟姉妹との思い出
ご両親が他界または離別されている場合など、父母の代わりとして兄弟姉妹のエピソードが紹介されます。 また、特別に兄弟姉妹と仲が良かったり、披露したいエピソードがあれば「父との思い出」「母との思い出」の後に短くメッセージを入れることもできます。
祖父母との思い出
兄弟姉妹と同様に、ご両親が他界または離別されている場合などは、父や母の代わりとして紹介されることが多いです。 おじいちゃんっ子、おばあちゃんっ子で育った人は、両親との思い出と同時にご紹介されてはいかがでしょう?
時々「天国のおじいちゃん、おばあちゃんへ...」と書き出す人がいますが、他界されている場合は、花嫁の手紙で紹介するよりも墓前で手を合わせましょう。慶事で忌み言葉とされる「死」「苦」「病」などの要素はできるだけ避けましょう。


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3つの構成例

構成(1)スタンダード

花嫁の手紙 添削」のお客様で最も多いのが、「ゲストへのご挨拶」で書き出して「新郎とその両親へ」で結ぶ構成です。 披露宴で手紙を朗読する時間を3〜4分間として、1分間に読み上げる文字数を300〜400文字程度、全体で800〜1200字程度と仮定しました。

ゲストへの挨拶 10〜20秒 40〜100文字程度
両親への感謝(1) 10〜20秒 40〜100文字程度
父との思い出 60〜80秒 300〜400文字程度
母との思い出 60〜80秒 300〜400文字程度
両親への感謝(2)
新生活の抱負
10〜20秒 40〜100文字程度
新郎の両親へ 10〜20秒 40〜100文字程度
合計 3〜4分間 800〜1200文字程度

一般的な目安として文字数と秒数を記入しましたが、必ずしもその範囲におさめる必要はありません。結婚式で花嫁の手紙が少々長くなったところで誰の迷惑にもなりませんから。


構成(2)オリジナル

多くの花嫁が手紙を書く時に文例を参照しているためか、最近ではどの花嫁の手紙も「構成(1)スタンダード」になってます。
もちろん、書かれている内容はそれぞれ違うのですが、定型文を多用していると皆同じような手紙に思えてしまいます。
そこで、花嫁の手紙でオリジナリティを表現したいなら、お決まりの挨拶文からではなく「現在の気持ち」から始まる次のような構成はいかがでしょうか?

現在の気持ち 10〜20秒 40〜100文字程度
父との思い出 60〜80秒 300〜400文字程度
母との思い出 60〜80秒 300〜400文字程度
両親への感謝 10〜20秒 40〜100文字程度
ゲストへの挨拶
新生活への抱負
10〜20秒 40〜100文字程度
新郎の両親へ 10〜20秒 40〜100文字程度
合計 3〜4分間 800〜1200文字程度

構成(3)アレンジ

「現在の気持ち」を伝えるのはいいけれど、やはり書き出しは「ゲストへの挨拶」にしたいと希望される方も多いと思います。その場合は「ゲストへの挨拶」の後に「現在の気持ち」を入れてはいかがでしょう?

ゲストへの挨拶 10〜20秒 40〜100文字程度
現在の気持ち 10〜20秒 40〜100文字程度
父との思い出 60〜80秒 300〜400文字程度
母との思い出 60〜80秒 300〜400文字程度
両親への感謝 10〜20秒 40〜100文字程度
新生活の抱負 10〜20秒 40〜100文字程度
新郎の両親へ 10〜20秒 40〜100文字程度
合計 3〜4分間 800〜1200文字程度

※「両親への感謝」は「現在の気持ち」の後に入れても構いません。

以上3つの構成例をご紹介しましたが、花嫁の手紙の全体像がイメージできましたか?
順番の入れ替えや項目の追加は自由に行うことができますが、一つだけ注意して欲しいことがあります。
それは、全体のボリュームの中で項目を欲張りすぎて「父との思い出」「母との思い出」が短くならないように気をつけることです。
ご両親が手紙の主役であることをお忘れなく。


作者

めでたい.com Webマスター
小野原秀一

97年に結婚式場から独立後「めでたい.com」を企画・運営。人と環境にやさしい「ソーシャライズ結婚式」の提案や、花嫁のメンタルをサポートする「マリッジブルーの書き込み寺」を主宰する。
著書:「ゲストが感激するオリジナルウエディングの成功術」(小学館)

「花嫁の手紙添削」はじめました。

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花嫁の手紙の書き方(目次)




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