花嫁の手紙で病気のエピソードをどう書いていいのか悩む人は多いようです。
本来、結婚式などの慶事において死や苦(病気など)の話題は、めでたい雰囲気に水を差すとされるためにタブーとなっています。
けれども、花嫁の手紙では新婦と母親の関係を紹介するエピソードとして、病気を患った時の話題を紹介したいと希望するケースが珍しくありません。
例えば、幼い頃から病弱で母親に心配や迷惑をかけてきたエピソード、また大病を患った際に母親から真摯に看病してもらった際に親子の深い絆を感じた場合などです。
このような時はもちろん、本来は結婚式で話題にすべきでない「病気」のエピソードを花嫁の手紙に書いても構いません。
ただし、病気のことを強調して披露宴でゲストの皆様に「病弱で体が弱い花嫁」という印象を与えないように次の3つのポイントを意識してください。
花嫁の手紙に病気の話題を書く場合でも、病名や当時の様子を詳しく書きすぎないようにしましょう。なぜなら、それを聞いた人が、自分の記憶や体験と話題を結びつけてしまいマイナスのイメージが喚起されることがあるからです。
具体的な病名や詳しい様子は書かず「胃腸の調子が悪くなり、入院したとき...」などと簡潔な説明に留めておくようにしましょう。
病気の内容や病名はできる限り印象を薄くしておき、反対に重視してほしいことは病気という逆境の中で感じた親子の絆や感謝の気持ちです。
例えば母親に看病してもらった時に感じた気持ちを次のように表現します。
花嫁の手紙で病気の話題を取り上げるなら、母親か父親のエピソードの一つだけに絞りましょう。
父親のエピソードで入院した話を書き、母親のエピソードで幼い頃から病弱だったことを話題にし、さらに他界した祖父母の思い出を語ったりすると、花嫁の手紙がまるで不幸の手紙のようになってしまうので、気をつけてください。